多摩探検隊の夏休み(2007年10月01日)

板倉 拓也 (イタクラ タクヤ)
法学部政治学科
第42回「女子大生レポーターが挑戦!『多摩焼』」ディレクター

七月末、前期の試験が終わると、大学は夏休みに突入する。大学の夏休みは約二ヶ月と、高校までのそれに比べるとかなり長い。大学二年の夏、多くの友人たちが、海外短期留学や、旅行に行くなか、私は、ろくにクーラーも効かない大学の演習室と、焼き物教室を往復する毎日を過ごしていた。
 昨年の六月、私は焦っていた。FLPという実践的学習を主とするゼミに入って半年、私はまだ何もゼミに貢献していないと感じていたからだ。早く映像制作がしたい。その思いで、日々、企画のネタを探していた。
 そんななか、見つけたのが、多摩の土を使って「多摩焼」という焼き物をつくっている市民活動だ。興味を持った私は、すぐにアポを取り、先輩と取材に行った。
 最初、新聞の見出しを見て、私はこの活動を、単なる老人たちの趣味の活動に過ぎないものだと思っていた。しかし、実際に行って参加者に話を聞いてみると、すぐにそれが間違いであったことに気づいた。多くの参加者が、「趣味で終わるのではなく、多摩焼を多摩の特産品にしたい」と言っていたのだ。歳をとってもなお、夢を持ち続ける姿、そして自分たちの住んでいる地域を活性化させようとしていることが、素直にすごいと思った。
 夢を持ち、充実したセカンドライフを送っている彼らの姿を多くの人に伝えたい。すぐに、私は企画書を書き、この活動を取り上げた番組を作り始めた。そして、夏休みの間、焼き物教室で撮影をし、大学で編集をするという生活を送ったのである。
 初めてのディレクターで、先輩や撮影クルーには多大な迷惑をかけた。私の仕切りの悪さから撮影がうまくいかず、落ち込むこともあった。しかし、多くのゼミ生の励まし、そして何より、焼き物教室で活動する人々の思いを伝えたいという気持ちから、なんとか多摩探検隊の十月放送として、番組を完成させることができた。完成する頃には、もう後期の授業が始まろうとしていた。気づけば、人生で一番短く感じた夏休みだった。
 実際に自分の足で歩き、自分の目で見なければ、本当におもしろいものかどうかはわからない。自分が現場で得た感動が、そのまま番組制作の意欲となる。番組制作に限らず、自分で見聞きし、五感で感じることは大切なことだ。
 夏休みを多摩で過ごし、感じたことは、多摩にはおもしろいもの、魅力がたくさんあるということだ。それを感じたことで、私もようやく「多摩探検隊」の一員になれた気がする。
 これからも、おもしろいものを求めて、私は多摩を歩き続ける。

投稿者 webmaster : 2007年10月01日 12:00|

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