梅雨空の下、笑顔のおまじない(2006年07月02日)

浜田 かおり (ハマダ カオリ)
経済学部公共経済学科
第27回番組プロデューサー

5局分の納品テープに「第27回多摩探検隊」と書き終わったとき、心の中に様々な思いが湧き立ってきた。安堵感、この表現が一番ふさわしいかもしれない。2年以上続いてきた「多摩探検隊」。多くのメンバーたちがこの番組にそれぞれの熱い思いを込めてきたはずだ。そして今回、自分がプロデューサーとして番組を担当することになり、その責任は思った以上にとても大きいものだった。

私が担当した番組は7月放送のものである。つまり番組プロデューサーとして活動するのは6月、梅雨の時期なのだ。曇り空の多い日が続いた私は、漠然と番組はさわやかな初夏の雰囲気がいいと考えていた。またスタジオの撮影が天候に左右されないように、今回は大学の室内スタジオでの撮影に決め、さっそく準備に取り掛かった。

スタジオ室に入ると、カメラやモニター、照明など予想以上に本格的な機材が並ぶ。機械が苦手な私だが、事務室の方に相談し、それで一通りのことはわかったつもりでいた。室内撮影ということで、明るさや雑音の心配はないだろうと、いくらか安心していた。しかし、実際に撮影を行ってみると様々な問題がのしかかってきた。照明の角度も少しずらすだけで印象が大きく異なってくるし、モニターに映す画像の明るさやタイミング、キャスターの声が割れないための音調整・・・全て細かい点ではあるが、放送する以上妥協は許されないものばかりである。朝から眠い目をこじ開けて撮影したり、機材を忘れて急いで自転車に乗って取りに帰ったりしたこともあった。自分の不手際と準備不足で何度も撮影を重ねることになってしまいスタッフにも大変迷惑をかけることになった。頭の中は、毎日スタジオのことばかり。なかなかうまくいかない現状に、少しずつ焦りを感じるようになっていた。

それでも、いざ撮影を行う現場では、プロデューサーの私があたふたしてもしょうがない。キャスターはじめスタッフのテンションを下げることは決してしてはならないと思った。刻一刻と迫る、締切り日。自分に余裕がないことは自分がよくわかっていた。しかし、こんな時こそ出来るだけ笑顔を絶やさないように心がけ、笑顔でいれば自然と気持ちにやる気が出た。今思うとそれが焦る自分へのおまじないだったのかもしれない。

全てのチェックが終わり完成した瞬間。ほっとした気持ちと、やり遂げたという達成感でいっぱいになった。何度も相談にのってくださった先生はじめ、最後まで協力してくれた仲間に本当に感謝したい。
「多摩探検隊」はみんなの力で作られている、そう思った6月のあの日、雨上がりの帰り道が、とてもきらきら輝いて見えた。

投稿者 webmaster : 2006年07月02日 12:00|

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