負けん気で作り上げた「多摩探検隊」(2005年06月03日)

Mayumi Yatsui八井 麻由美 (ヤツイ マユミ)
法学部政治学科
第14回「多摩探検隊」番組プロデューサー

番組プロデューサー。その主な仕事は、スタジオ撮影をすることだ。スタジオとは、キャスターが登場して、番組全体を進行していく役割を持つ。10分間の「多摩探検隊」の中で、このスタジオ部分は約2分30秒。その2分30秒のために、私は四回も同じことを繰り返すこととなってしまった。

一度目は、自分の不甲斐無さが原因だった。撮影が終わって編集作業に入り、撮った映像を見た。その瞬間、撮影しているときには気づかず、指示できなかったことがたくさん見えてきた。キャスターに持たせた小道具が顔に被ってしまっていたり、せっかく選んだ撮影場所を生かしきれていなかったり。そこで、キャスターに連絡をし、ゼミ生に協力を依頼し、もう一度撮影をした。そのときは、一度目に気づかなかったことをきちんと形にできた気がした。そして、それを編集し、先生のチェックを受けた。

第14回スタジオ撮影しかし、急遽キャスターを変えなければならないことになり、三度目の撮影が行われた。この時にして、すでに締め切りの4日前。冷静を装っていても、どこかで焦りと不安があったのかもしれない。撮ることに精一杯で、二度目の撮影の前に学んだことを忘れてしまっていた。その結果として、光に見放されてしまった。5月と言ってもこの日は真夏のような暑さで太陽はかんかんに照っていた。時間帯も太陽が一番高い所にあるお昼だった。屋外で撮影する際には、太陽の位置に注意しなければならないのは、基本中の基本だった。その基本さえも忘れて焦って撮った映像には、キャスターが逆光で映り、顔に真っ黒な影ができてしまっていた。

締め切り前日に三回目に撮った映像を編集したものを先生に見ていただき、先生は、「これでもいいよ」と言ってくださった。けれども、追撮することを決めた。この時の私には、ここで妥協するということがまったく頭になかったようだ。時間の許す限り、自分が納得するまでやらなくてはという気持ちしかなかった。

締め切り当日。9時から撮影をし、午前中には学校へ戻り、編集をした。そして2時頃、正真正銘、先生の最終チェックを受けた。そこで、ようやく納得のいく作品が完成した。この時、先生から「あなたも頑張りますね」と言われて、私が思わず口走っていた一言がある。

「負けん気の強い女ですから」。

自然に出たこの「負けん気」という言葉。「負けん気」とは、誰かと競い合うのではなく、今までの自分に負けないこと。妥協ではなく、自分が納得できるまで、自分のできることを精一杯やることで、今までの自分を越えていくこと。今回、番組プロデューサーを経験して、また少し「負けん気」が強くなった気がした。

投稿者 webmaster : 2005年06月03日 12:00|

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