第8回多摩探検隊のもう一つのドラマ(2004年12月01日)

Jun Yasuda安田 純 (ヤスダ ジュン)
総合政策学部国際政策文化学科
第8回「多摩探検隊」プロデューサー

一つの番組を作るということはこんなにも大変なのかと改めて実感した。番組の時間はたったの10分。学校の授業と授業の間の休み時間と変わらない。トイレに行って教室を移動して友達とおしゃべりをする。そんないつもは何気なく過ごしている10分という時間に、できる限りの“幸せ”を詰め込むという作業だ。実際、今まで何度となく先輩や友人たちの苦しんでいる姿は見てきたけれども、自分もやろうと思えばできる、むしろその苦しみを味わってみたいとすら思っていた。

今回番組を作るにあたり、自分の中には明確なテーマが二つあった。一つは、クリスマスムードをかもし出し、ロマンチックな雰囲気を作ること。もう一つは、今年最後にふさわしく、感動的なエンディングにすること。どちらも非常に抽象的ではあるけれども、自分が第8回多摩探検隊の番組プロデューサーに決まったときからこの2つはなんとしても実現したいと思っていた。

結論から言ってしまうと、どちらもある程度は自分の思い通りになった。クロマキー技術を使って多摩センターのイルミネーションをバックに仕上げたスタジオや「サンタさんにお願い」という企画でクリスマスムードは出せたし、著作権フリーの限られた音楽の中から最もふさわしいと思われる音楽を見つけ、昭島の人たちの2004年への感謝の気持ちと組み合わせることで、感動的なエンディングを演出することもできた。

しかし、ここまでたどり着くのは本当に困難な道のりだった。自分の理想と技術・経験不足という現実とのギャップ、立て続けに起こるアクシデント、「センスがない」、「放送を甘く見るな」という先生からの厳しいお叱りなど、過去に経験したことがないほどのつらい時間を過ごした。また、一つのテレビ番組が自分に委ねられているという今までに経験したことのないプレッシャーが常に自分を押しつぶし、夢でもうなされる日が続いた。

そうして出来上がったのが、今回の第8回多摩探検隊である。このゼミに入って初めて映像制作をした自分にとって、今回の作品は自分一人では絶対に完成にこぎつけることはできなかった。自分の生活を犠牲にしてまで手伝ってくれた仲間や、つらいときやへこんでいたときにそっと励ましてくれた友達、快く協力してくれた市民の方々など関わってくれた一人一人の優しさ・努力の結晶が、第8回多摩探検隊なのだと思う。確かに、クオリティー的には今までの作品から劣っているかもしれない。けれども、自分はこの作品のエンドロールの一番最後に自分の名前が載ったことを誇りに思う。

投稿者 webmaster : 2004年12月01日 13:22|

コメント

コメントしてください




保存しますか?